『今に生きて居ますか』——カレーの処方箋(レシピ) No.9

乾季で枯れ果てて荒涼とした、アンデス山脈裾の大平原に、

天空の湖の底を抜いたかのような、スコールがやって来ると、

一気にひび割れた大地に、緑樹・緑草が、

燎原(りょうげん)の火事のように、萌(も)え広がって行く。

灌漑(かんがい)用の干からびた大きな湖に、新たな水が満ち、

死に絶えたかの魚類は、湖上でその魚鱗が飛び交い、

行方不明の猛獣や動物たちも集まり、イノチ躍動の雨季を迎える。

モホス大平原は大海原のよう、土を盛り丘に造成した、

住居区の浮島(ロマ)が点在している。

『今に生きて居ますか』——カレーの処方箋(レシピ) No.8

戦後〜急速に、飛躍・発展を遂げたわたくしたちの、

現代の機械‐科学コンピューター文明!

物理・科学によって、食育を汚染され歪められてしまった、

〈自然農業〉へ、本来はヒトの健康を食養する、

穀物・野菜‐食物より、わたくしたち人類へ、

自己脱皮・自己変革を、警鐘(けいしょう)している!

今もなお大密林に覆われた、《アマゾン大河‐文明》地には、

またたく間に、機械サイボーグ化してしまった人類の、

自己浄化・自己脱却への、秘め事のあるる。

はるかアマゾン河〜下方4㎞底には、アマゾンより広い地下水脈が、

人知れず滔滔(とうとう)と、河口に至る6千㎞を流れて行く。

アマゾン文明の密林地にも、〈世界四大文明〉同様、

その過去1万5千年以上前まで、現‐大西洋上で展開した、

《アトランティス文明》の栄枯‐盛衰とその惨劇‐神話を、

引き継いだ痕跡が埋没している……らし。

 

〈*〉註=童謡の「花嫁お月さん」野口雨情‐作詞、中山晋平‐作曲。

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『今に生きて居ますか』——カレーの処方箋(レシピ) No.7

半卵型に盛り上げた、サフラン・ライスに添えられた、

少しく焦がしたクリ感触で、デザートのよう、

こぶりジャガの〈インカのめざめ!〉をカレーの前に、まず食す。

ジャガイモに、馬の首につけた「シャン・シャーラ、

シャン・シャーラ」鳴る鈴に似た形に、

〈馬鈴薯!〉と命名した、童謡なグッドセンス、

原産国は遠く〜〜遥か、南米はアンデス山脈‐裾野の、

モホス大平原——時世は1万年以前に遡さかのぼるらし。

世界一の広大な河川‐領域を誇るアマゾン河に、

展開した《アマゾン文明!》、上流の支流域で、

一‐中核をなして展開した〈モホス平原‐文明〉は、

のちインカ帝国を築いた〈アンデス文明〉に、大規模で、

高度な有機〈農業‐文明〉を継承している。

『今に生きて居ますか』——カレーの処方箋(レシピ) No.6

〘Calaisカレー‐Resipiレシピ‐2〙

*カレーの種類=スパイスカレーの発祥地‐インドカレー、カレー粉の発祥地‐イギリスカレー、両カレーを統合した日本カレー&家庭カレー、各国のカレーには、カシミールカレー、タイのグリーンカレー&レッドカレー、ミャンマーカレー、ベトナムカレー、スリランカカレー、フランスカレー(キュリ)、日本カレーは、北海道のタコ‐カレー、札幌のスープ(薬膳)カレー、熊本県の馬肉‐カレー、福島県はほっき貝‐カレー。カレーに特産物を加えて、群馬県は蒟蒻こんにゃく・椎茸‐カレー、宮城県は牛タン‐カレー、三重県は伊勢海老‐高級カレー/甲殻類ソース(アメリケーヌ/エビ・カニ)カレー、キーマカレー、ビーフカレー、野菜カレー、ほうれん草カレー(サグマサラ)……カレーパン・ナンカレー、他、人それぞれにカレー無変数(あまた)。

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『今に生きて居ますか』——カレーの処方箋(レシピ) No.5

四十種類以上のスパイスで作るカレーは、

毎回、同じ味覚を与えはしない……。

「これだ!」と言うカレーに、年に4〜5回、出会った時、

日頃のカレー作りのジレンマな心が吹っ飛び、

何度か捨てたカレーへの、後悔が消えてゆく。

「続けてきて良かった!」と思える。

何種類もの芳醇な香りが口を満たし、

溢れ出して……いつもの、辛味が勝っているカレーが、

「まったく辛くない!」〜巧みに混ざり合った、

一粒一粒の香辛料の香りが、後から後から、

湧き上がって視える……辛味(ホット)カレーを突き抜けた、

優美な甘味感を味覚(テースト)して、瞬(またた)く間に、

身体中の細胞を、覚醒させてゆく。

カレーはインドから植民地支配していたイギリスに渡り、

明治時代の日本に、カレー粉カレーとなってやって来たらし。

日の本一の、四十(フォーティー)スパイス‐カレー粉カレーは、

ミッシェランのトップの星の、どんな料理も越えているる。

『今に生きて居ますか』——カレーの処方箋(レシピ) No.4

〈*〉註=「唾液ツバ」はたくさんの酵素が含まれ、その消化力や免疫力で殺菌・抗菌‐作用が働く。匂い・味覚を反射(刺激)する働きもあり、刺激性の食物への緩衝かんしょう作用もある。

断食して山に篭こもって修行する修験者しゅげんしゃが、「霞かすみ(唾液を溜めて)を食べてその生存をつなぐ……」の伝承あり。

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『今に生きて居ますか』——カレーの処方箋(レシピ) No.1

「今〜いまに、自分自身に居(い)てますか?」

高層ビルの事務所での、仕事を納めて、

カレー・パーティーに、招待された家の玄関に入り、

立ち止まって、ご挨拶‐ 致しましたか。

マリンブルーのまぶしい陶器製の鉢植えに、

熱帯の観葉植物・オーガスタが居ましたが、

バナナの葉に似た広葉で、加湿器‐ 役を成して、

時々に葉の裏・表に霧吹き致します。隣の鉢植えには、

淡いピンクのエレガントな香りする、におい桜や、

根が漢方する紫リンドウを、真柱の白ユリ・ピンク百合に、

寄せ植えしてる。「ごきげんよう!」致しましたか。

 

 

『縄文の丘 光りの館』 No.7

「〈白い館〉を染める驟雨(あめ)、正しいことを、

教示・教授する、慈善・偽善 (hypocrisyヒポクラシー)、

の働き宿す、白色(ジンクホワイト)な雨・・・の降る」

善と悪、プラス・マイナス、良性と悪性、

相反する働きの、白色(しろ)と暗黒色(くろ)を融合(ヒュージョン)して、

無色〜透明、自由〜無下(むげ)、さんさんと光り降る、

《光の館》と天変〜地異! するる……。

 

「ホロロホロロ、ホロホホロ、ホロロ」

『縄文の丘 光りの館』 No.6

「ホロロホロ、ホロホホロ」

 

奥羽‐魂(ミタマ)の原郷(まほろば)に、もののけの〈こだま!〉、

ヒソヒソと呟(つぶや)きのするる。

「人の魂(ミタマ)の棲み家を、〈肉体(フレッシュ)〉の舟と呼び、

人の住む館‐レジデンスにも、色々の彩色(カラー)ある。

青・赤・黄……総てのモノの色、混ぜ合わせれば、

数珠黒(ずずぐろ)〜真っ暗(くろ)‐黒すけとなる……。

光りの赤・青・黄色の三原色を重ねて、

合わせれば、透明な光となる妙技(たくみ)かな。

「〈黒い館〉に降る豪雨(あめ)は、否定・偽悪(pretendプリテンド)、

の働きする、ダーク色にそそぐ・・・雨」

今いま!〈新世界への道〉→ 『縄文の丘 光りの館』No.5

東洋の漢方薬や、西洋の薬を司る神様を、

薬師(クスシ)神と言い、仏教では薬師(やくし)如来と信仰する。

太古に中国全土を、最初に統一した開国の祖‐

〈黄帝(こうてい)〉を薬師神(クスシ)と呼んでいたらし。

ほんとうの神様の世界には、薬・医療・医学は、

不要とのこと——不備・不足〜不満足があるから、

〈欲望(ディザイヤー)〉が生じ、その欠乏・隙間(カケ)・歪みを、

埋め合わせるに、粉‐飾(ふんしょく)・争い・虚偽も生じる道理(ならい)。

「ホロロホロ、ホロホホロ」と、もののけのする囁(ささや)き。