『五感 機械幻想』 No.3

 

☆「嗅覚(Smell)〕を閉じる」無嗅覚(きゅうかく)にて 

シルックな雪が沈黙して、降り継いでいる。

鼻腔を両指で押さえて、嗅覚を閉じる……

今日美きょうびの雪は、無機質な〈無〉の匂いのする。

世間の喧騒けんそうを、ひと知れず飲みこんで、

重ね着してゆく雪……いつになく、強く家が軋きしんでいる。

山里の庭のまわるい満天星(どうだん)や、蒲鉾(かまぼこ)型のつつじの生垣、

神流川(かんながわ)が色々に造形した、青緑色の縞模様の庭石、

三波石(さんばせき)たちも、不条理な雪の抱擁を受けている。

両手の平に盛った雪の綿菓子に、閉じた鼻腔を、

圧し当ててできた鼻型の空間には、戦後グローバルに、

高度に飛躍‐発展を遂げた科学文明が、

造形した機械都市の、無機物の砂漠(すな)の臭いのする。

『五感 機械幻想』No.3

 

☆「聴覚(Hearing)を閉じる」 その耳腔(じこう)で〜

現代科学文明がその技術を巧みに、駆使して生み出している、

機械‐幻想世界、この世の在りて有る喧騒(けんそう)を、シンシンとしんしんと、

降り積もる雪が吸収して、無音世界かのよう。

両耳腔(じこう)を指で押さえて、幽体の耳‐内聴覚(うちちょうかく)で聴く、

遥か彼方〜宇宙の星々で、奏でている楽曲……

宇宙協奏曲(コンチェルト)や、銀河(ミルキーウエイ)に共振して流れる夜想曲、

星〜星を回り渡る、宇宙風の奏している、

透明な水琴窟(すいきんくつ)のような、楽曲も聴こえてくるか。

今年の寒さは「寒さ」の文字も、氷結させる力あり。

いまだ一度も聴いたことのない、天使の囁きスターダストの、

ミニ氷雪と光で奏でる、無音の弦楽曲、

肉身の聴覚を閉じて聴く……

地球〜至る所〜隈なく、侵食してしまった、

電磁波のミクロ音波‐公害を、備長炭(びんちょうたん)‐炭素と、

岩塩液とのコラボの〈地の働き〉で浄化するる。

『五感 機械幻想』No.2

 

☆「視覚(Eyesight))を閉じる」 その目線を〜

左奥〜右奥に、後ろ奥〜前奥に、

上奥〜下奥に、順に内目線(うちめせん)を巡らして行き、

その焦点は、はるか遠くの星に置く。

ゆっくりと内目線を、彼方‐下方から、

反時計回りに繞(めぐら)してゆく……そうして、

遥か星を意識しながら,やはり内目線で、

時計回りにゆるやかに、移行してゆく。

肉体を内側から覆う、第二の身体〈幽(アストラル)体〉は、

スポーツマンが想念(イメージ)‐訓練トレーニングで鍛錬する〈想念(アストラル)体〉、

思念するその眼(まなこ)で、想念の世界《幽界》を内観する。

『五感 機械幻想』No.1

 

☆「五感(Five senses)を閉じる」 あえて〜

Silent(しずかに)! まぶたを瞑(つむ)る、

できるだけ強く、その仕草を、

誰にも悟られぬように。ヒトは、

真っ昼間から眼(まなこ)を、閉じることをしない。

まぶた越しに、太陽を優しく観る、

青空もぐるり見渡して観る。

一日中、開けっぱなしの眼()は、

疲労困憊で、頭痛することさえあり。

あえて強く、深く内観(つむ)る!

閉じた眼は、何事も無いかのよう、

混沌(カオス)の世界を観やる、ゆったりと。

 

『五感 機械幻想』 No.2

 

☆「聴覚(Hearing)を閉じる」その耳腔(じこう)で

現代科学文明がその技術を巧みに、駆使して生み出している、

機械‐幻想世界、この世の在りて有る喧騒けんそうをシンシンとしんしんと、

降り積もる雪が吸収して、無音世界かのよう。

両耳腔(じこう)を指で押さえて、幽体の耳‐内聴覚(うちちょうかく)で聴く、

遥か彼方〜宇宙の星々で、奏でている楽曲……

宇宙協奏曲(コンチェルト)や、銀河(ミルキーウエイ)に共振して流れる夜想曲、

星〜星を回り渡る、宇宙風の奏している、

透明な水琴窟(すいきんくつ)のような、楽曲も聴こえてくるか。

今年の寒さは「寒さ」の文字も、氷結させる力あり。

いまだ一度も聴いたことのない、天使の囁き(スターダスト)の、

ミニ氷雪と光で奏でる、無音の弦楽曲、

肉身の聴覚を閉じて聴く……

地球〜至る所〜隈なく、侵食してしまった、

電磁波のミクロ音波‐公害を、備長炭(びんちょうたん)‐炭素と、

岩塩液とのコラボな〈地の働き〉で浄化するる。

『五感 機械幻想』 No.1

☆「五感(Five senses)を閉じる」あえて〜

Silent(しずかに)! まぶたを瞑(つむ)る、

できるだけ強く、その仕草を、

誰にも悟られぬように。ヒトは、

真っ昼間から眼(まなこ)を、閉じることをしない。

まぶた越しに、太陽を優しく観る、

青空もぐるり見渡して観る。

一日中、開けっぱなしの眼(まなこ)は、

疲労困憊(ひとうこんばい)で、頭痛することさえあり

あえて強く、深く内観(つむ)る!

閉じた眼は、何事も無いかのよう、

混沌(カオス)の世界を観やる、ゆったりと。

☆「視覚(Eyesight))を閉じる」その目線を〜

左奥〜右奥に、後ろ奥〜前奥に、

上奥〜下奥に、順に内目線(うちめせん)を巡らしてゆき、

その焦点は、はるか遠くの星に置く。

ゆっくりと内目線を、彼方‐下方から、

反時計回りに繞(めぐら)してゆく……そうして、

遥か星を意識しながら,やはり内目線で、

時計回りにゆるやかに、移行してゆく。

肉体を内側から覆う、第二の身体〈幽(アストラル)体〉は、

スポーツマンが想念(イメージ)訓練(トレーニング)で鍛錬する〈想念(アストラル)体〉、

思念するその眼(まなこ)で、想念の世界《幽界》を内観する。

『善と悪 幻想』 No.4

 

もう閉じよう! 見ぬ・聞かぬ・嗅(か)がぬ・

味あわぬ・触れぬ、精巧なこの肉体サイボーグ機能、

否定的な癖・習慣・思い込み・思い上がりで、

固まった岩と見紛(みまが)う、自分‐氷山の向こうに。

超えて行こう……わたくし達はすでに、

〈覚醒〉していたことを確認する、

そを阻害する、箍(たが)をはずす。

脳を繊細に縦横無尽に、隈なく走り巡っている、

千億ほどあるアートな神経細胞(ニューロン)は、いつでも、

滞りなく、天〜地の両極に向かって、

バランスシート、光り輝き続けてるか。

人間が小宇宙ならば、大宇宙間のニューロンは、

どなたの新たな光りを宿しているる。

『善と悪 幻想』 No.3

 

生命・宇宙は、その真意の偽装‐隠し、

それと知れぬよう、五感をめくらましした、

狂気狂乱(クレージー/Crazy)に満ち満ちてる。

目にする銀河宇宙は科学者の言う、暗黒物質(ダークマター)と、

暗黒エネルギーに満ち満ちているる、

それは死滅した宇宙の屍〜ゴミ材・ヘドロ液か、

何故に黒闇宇宙の虚偽色の、ほんとうが視ぬけない。

耳朶(じだ)を数枚重ねしても喧騒(やかま)しい、機械化宇宙のシステム音が、

地球の回転が聞こえぬ原理で、五感〜感覚は、

麻痺〜カムフラージュされてはいないか。

肉体的な五感を超えて、覚醒する術は、

機械的に習慣化した、肉体の五感をまず閉じる。

『善と悪 幻想』 No.2

 

生命・宇宙の、エネルギー原理・原則、

絶対的な善も、絶対的な悪も、

その究極で、バランスを取っているらし。

純粋な〈善〉・プラス・陽‐エネルギーは3%、

不純な〈悪〉・マイナス・陰‐エネルギーは3%、

善が全宇宙を満たそうとしても、

悪が全宇宙に蔓延(はびこ)ろうとしても、

陽極まれば陰となる、道理(ことわり)。

陰極まれば陽となる、道理(ことわり)。

何があってもこれだけは、変わらぬバランスシート、

生命・宇宙の自然法則(Natural law)、

グレイゾーン生活〜生存するる。

『善と悪 幻想』 No.1

中島 稔

好き・嫌い、良い・悪い、神・悪魔、

1+1=……2でもよい、

1&と0=超計算機コンピューターの根本原理は、ON(オン)とOFF(オフ)の、

永久に統合されることのない、ギリギリのせめぎ合い、

いつまでするるか、超ミクロな量子的な機械操作。

何事も過重に成れば、「オフ‐切れる!」

人間も機械・サイボーグ化して、マニュアル化が

ずんずん進めば皆〜みんな、いつかはキレれる!

切れなければ、摩耗してイノチ断たれる。

歪んで汚れた、ナノ‐ミクロな宇宙エネルギーで、

いつまで夢見て、機械‐幻想するるか。